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「朝日が昇る前が、一番暗い。」

「朝日が昇る前が、一番暗い。」

ビジネスを支える

公開日:2026.09.01

更新日:2026.09.01

4000万の借金、車中泊、度重なる失敗、最後にたどり着いた「自分に嘘をつかない」という生き方。
株式会社Rising Sun 五十嵐将樹さん

この記事を読む前に、まず聴いてほしい曲がある。

五十嵐将樹さんのテーマソングだ。

親が抱えた3000万円の借金。
自分自身が抱えた借金。
車中泊をするまで追い込まれた日々。

うまくいっては、失敗する。
立ち上がっては、また落ちる。

それでも、何度も人生のハンドルを握り直してきた。

そんな五十嵐さんが、度重なる失敗の先でたどり着いた答えがある。

「自分に嘘をつかないこと」

そして、

「今を生きること」

会社名は「Rising Sun」。

朝日が昇る前は、空が一番暗い。

どれだけ深い闇の中にいても、朝は来る。
そして、太陽はまた昇る。

この名前には、五十嵐さんが歩んできた人生そのものが重なっている。

まずは、この曲を聴いてほしい。

そのあとで、一人の男が何度も失敗し、何度も立ち上がりながら、最後にどんな生き方へたどり着いたのか。

その人生を辿っていこう。

【MATAHIHANOBORU】

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朝、太陽が昇る。

暗かった空が少しずつ明るくなり、やがて周囲の景色まで変えていく。

五十嵐将樹さんが2024年5月、バイクでツーリングをしていたとき、埼玉と東京の境にある一直線の風景を走りながら、突然「Rising Sun」という会社名が頭に降りてきたという。

Rising Sun――昇ってくる太陽。

日本の国旗や国号を連想させると同時に、「新しい始まり」「希望」の象徴でもある。

「ネガティブな方向にいる人を、ポジティブな方へ導いていきたい。太陽みたいな存在、いるだけで温かくなる存在でありたいんです」

そう語る五十嵐さんの人生は、決して最初から明るかったわけではない。

むしろ、何度も暗闇の中に落ちてきた。

親が抱えた3000万円の借金。
自分自身が抱えた総額4000万円の借金。

車中泊をするまで追い込まれ、ブラックリストに載った経験。

それでも、何度も立ち上がってきた。

だからこそ、今の五十嵐さんには、どん底にいる人にしか見えない景色がある。

「僕がやるしかない」から始まった人生

五十嵐さんの人生の転機は、大きく二つあった。

一つ目は、実家の3000万円の借金だった。

公務員一家で育ち、家族は副業もできない環境。家の貯金もゼロ。

「僕がやるしかない」

そう決意した。

もう一つの転機は、社会人1年目の頃。

病院で理学療法士として担当していた患者さん5人から、ほぼ同時に「退院した後も五十嵐さんに身体を見てほしい」と依頼された。

その言葉が、五十嵐さんの心を大きく動かした。

「患者さんから『技術がうまい。10年目の人よりいい。本当に身体が良くなる』と言ってもらえて。そこで初めて、自分は認められたんだと思ったんです」

退院後も身体を見てもらいたい。

その「逆指名」が入るようになり。

「まあ、先輩たちからは目をつけられました(笑)」

そう笑う五十嵐さん。

しかし、その出来事が「一生のお付き合いができる仕事をしたい」という想いにつながっていった。

親の借金を返すため。
それ以上に、人と一生付き合える仕事がしたい。

その気持ちが強くなり、自費整体の世界へ飛び込んでいった。

親の借金を返すはずが、自分も借金生活へ

整体を始めると、最初から10~20万円ほどの売上が立った。

「これならいける」

そう思った。

しかし、人生はそんなに簡単ではなかった。

当時の彼女の引っ越しをきっかけに働く環境を変え、自費整体に取り組んだものの、思うようにいかない。

そこで五十嵐さんは、一から経営を学び始め、さまざまな学びの場へ。

コンサルタント、経営スクールを繰り返す日々。

なんと6回連続で自己投資を続け、2000万円もの借金を抱えることになった。

そして、ついには車中泊。
ブラックリストにも載った。

親の借金を返そうとして始めた挑戦で、自分自身が借金に追い込まれていったのだ。

それでも、ここで終わらなかった。

あるセミナーとの出会いをきっかけに、五十嵐さんは「やり方」ではなく「あり方」を重視するようになる。

そこで学んだのが、原理原則だった。

特に大きかったのが、「インサイドアウト」という考え方。

自分が変わることで、周囲も変化していく。

その考えを実践し、自分自身を変えていった。

すると、10カ月で年収は5倍。
2000万円にまで伸びた。

しかし、ここでも人生は一筋縄ではいかなかった。

「僕ならできる」

そう思えるようになった一方で、油断や自惚れも出てきた。

集客やSNS運用を学ぶため、さらに自己投資を重ね、追加で1000万円の借金を抱えた。

また、どん底へ落ちる。

その後、別のセミナーとの出会いによって、再び人生を立て直していく。

そこで学んだのが、「自分が源泉」という考え方だった。

「すべての結果は、自分がつくっている」

その精神を実践することで、また復活していった。
しかし、その後も家族が新たな借金を抱える。

五十嵐さんは、それも自分が返していくと決意した。

振り返れば、この5年間は、お金に苦しみ続けた5年間だった。

うまくいって、失敗して。
またうまくいって、失敗して。

その繰り返しの中で、使ったお金は総額4000万円にもなった。

「ヒーローになりたかった」本当の理由

そんな壮絶な経験から、五十嵐さんがたどり着いた一つの答えがある。

「すべての行動には、何かしらのメリットがある」

一見すると、自分を苦しめているように見える借金にも、自分にとってのメリットがあった。

「借金があることで、僕は『借金を返せるヒーロー』を演じることができたんです」

誰かを助ける。
困っている家族を救う。
活躍する。
認められる。

そこには、本人も気づいていなかった本音があった。

「僕は、借金を返すヒーローになりたいんじゃなかった。『活躍したい』『認められたい』というのが本心だったんです」

その言葉の背景には、幼少期からの経験がある。

本音を語れる友達がいなかった。
自己効力感も低かった。

外から認めてもらうことで、自分を満たそうとしていた。

だからこそ、人を助けるヒーローになりたかった。

でも、そこで一つの大切なことに気づいた。

「自分に嘘をつかないことが大事なんです」

誰かのために生きているように見えて、実は自分が認められたかった。
その本音を認めたとき、五十嵐さんの人生はまた一歩前に進んだと言います。

どん底を知っているから、かけられる言葉がある

これまでの経験は、今の仕事にも強くつながっている。

五十嵐さんは、どん底にいる人の気持ちを誰よりも理解できるという。
だからこそ、そんな人に光を灯せる存在になりたい。

そして、苦しんでいる人にこう伝える。

「死ぬこと以外は無傷です」

「生きてるだけで丸儲け」

何度も落ちて、何度も立ち上がった人だからこそ、その言葉には重みがある。
ただ前向きなことを言うのではない。

自分自身が暗闇を通ってきたからこそ、「ここからでも大丈夫」と伝えられるのだ。
それが、五十嵐さんにとっての「Rising Sun」なのかもしれない。

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父の背中が、今も自分の生き方に残っている

五十嵐さんの生き方に大きな影響を与えた人物がいる。

父親だ。
母親がお金を使い込んでいた過去があっても、文句を言わずに払い続けていた父。

寡黙であり言葉で多くを語る人ではなかった。

「不言実行。これが父の姿でした」

そんな父親の背中を、五十嵐さんはずっと見てきた。

26歳のとき、父親に誕生日プレゼントを贈った。
すると父親から、こんなメールが届いた。

「立派な紅葉、ありがとうね。ちゃんと食べて風邪引かないように」

その一言を見た瞬間、五十嵐さんは心の底から思った。

「送ってよかったー。初めて親孝行できた~」

今でもその時の父親からのメールは大事に保存してあると微笑む。

「今でも父親には遠く及ばないと思っている」

それでも、その背中は五十嵐さんの中に深く刻まれている。

言葉ではなく、生き方で示す。

その姿勢は、今の五十嵐さんの根底にも息づいている。

10年後に目指すのは「豊かな人生」

五十嵐さんが仕事を通して出会った人たちに、10年後どんな人生を歩んでいてほしいか。

答えは明確だった。

「豊かな人生を歩んでほしい」

その豊かさには、三つある。

①経済的な豊かさ
②心の豊かさ
③人間関係の豊かさ

「これを叶えるのが、僕らの仕事です」

中でも五十嵐さんが大切にしているのが、心の豊かさだ。

すべてのことに感謝する。
良いことだけではなく、悪いことにも意味を見出す。

「悪いことがあるから、良いことが嬉しく感じる」

その感覚を「足るを知る」ことだと話す。

心に余白が生まれる。
その状態こそ、豊かさなのだという。

お金だけを増やせば豊かになるわけではない。

心、人とのつながり、自分自身との関係。
それらが整ってこそ、本当の豊かさになる。

人生のハンドルを、自分自身に取り戻す

最後に、この記事を読んだ人へ「これだけは持ち帰ってほしい」と尋ねた。

返ってきた言葉は、

「今を生きる」

だった。

人は、過去に囚われる。
「あのとき、こうしていれば」
未来を心配する。

「この先、大丈夫だろうか」

でも、五十嵐さんは言う。

「外に自分を求めても、そこには本当に成りたい自分はいない」

誰かに認められること。
誰かに必要とされること。
成功すること。
お金を得ること。

それらを追いかけ続けた先で、五十嵐さん自身が気づいたのは、自分の中にある本音だった。

だからこそ伝えたい。

自分の人生のハンドルを、自分自身に取り戻してほしい。

誰かの期待を生きるのではなく。

過去に縛られるのでもなく。

未来を恐れるのでもなく。

「今」を生きる。

そして、

「自分に嘘をつくな。誠実に生きろ」

五十嵐さんの言葉は、何度も人生のどん底を経験したからこそ、静かだけれど強く響く。

朝日が昇る前は、空が一番暗い。

だからこそ、どんなに深い闇の中にいる人にも、いつか朝は来る。

人をポジティブな方へ導く。

いるだけで温かくなる太陽のような存在になる。

「Rising Sun」という名前には、五十嵐さん自身の人生そのものが込められているのかもしれない。

編集後記

五十嵐さんのお話を聞いて、強く印象に残ったのは「成功した人の話」ではなく、「何度も失敗した人だからこそ語れる言葉」でした。

4000万円ものお金を使い、借金を抱え、車中泊まで経験した。

普通なら、できれば人には話したくない過去かもしれません。

けれど五十嵐さんは、その経験を隠すのではなく、「なぜ自分はそうしたのか」まで深く掘り下げていました。

そして、SNSなど、ついつい外側の幸せに目がいきがちな現代。

本当は何を望んでいるのか?

自身の本音から目を背けずに、自分に嘘をつかないことが何より人生を豊かに生きる近道なのではないかと感じさせてもらいました。

「人生のハンドルを自分自身に取り戻す」

この言葉は、五十嵐さん自身が何度も人生のハンドルを握り直してきたからこそ生まれた言葉だと思います。

もし今、過去を悔やんでいる人がいたら。

もし未来が不安で、今を楽しめなくなっている人がいたら。

五十嵐さんの言葉を思い出してほしい。

「今を生きる」

朝日が昇るように、人の人生も何度だって始め直せる。

五十嵐さんの人生そのものが、そんなことを教えてくれているように感じました。

【MATAHIHANOBORU】
歌詞

happy birthday too you
また陽は昇る
あなたと出会えた このキセキ
闇はいつか晴れる
あなたは、できる
今を生きてほしいんだ

happy birthday too you
また陽は昇る
あなたと出会えた このキセキ
闇はいつか晴れる
あなたは、できる
今を生きてほしいんだ

株式会社Rising Sun
代表取締役
五十嵐将樹

【プロシエル】
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【Instagram】
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Writer /

記事担当ライター

Yuki Yoshino

吉野 結生

人々の人生を丁寧にヒアリングすることで定評あり。ターニングポイントや人の底から湧き上がる想いを拾い上げ、人に愛を持って接することが評判を呼び、口コミで広がり続けている。そのような想いを歌にして日々、多くの人に歌を届けている。現在、企業や事業者にその波が広がってきている。